加飾・装飾フィルムの世界市場 市場動向1

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■<注目市場>IMR転写箔

2019年見込2018年比2025年予測2018年比
2億3,650万ドル98.7%2億3,500万ドル98.1%

IMR転写箔は射出成形の金型内で同時成形加飾を行う際のフィルムであり、一工程で完了することができる。これにより工程の短縮や、加飾の無人化が実現でき、省エネルギー、省スペース、省力化によるコストダウンが可能となる。用途別ではノートパソコン用の比率が一番大きく、次いで自動車用、スマートフォン・携帯電話用と続く。家電などにも採用されている。

今後は用途によって需要動向が大きく異なるとみられる。

■自動車用カバーシート(加飾済み・平板)

2019年見込2018年比2025年予測2018年比
8,800万ドル114.3%1億3,500万ドル175.3%

自動車用カバーシートは車載ディスプレイに採用される。従来はナビなどのタッチセンサー部での採用が中心であったが、近年はメーターなど計器類の表示部がディスプレイ化しており、タッチする必要のない箇所への採用も進んでいる。CID(Center Information Display)の各種計器類を含めたマルチインフォメーション化、エンターテイメント機能の充実に伴い今後も画面サイズの大型化が進むとみられ、市場は拡大していくとみられる。

■自動車用インサートフィルム

 2019年見込2018年比2025年予測2018年比
内装・外装用2億9,300万ドル96.7%3億2,900万ドル108.6%
電装・パネル周り用6,550万ドル108.3%1億1,900万ドル196.7%

内装・外装用は一般の内装部品用(パネル周りを除く)や外装用を対象としている。

2019年は自動車生産台数の停滞に伴い、市場の縮小が予想されるものの、地域によっては堅調に拡大している。近年はLEDと組み合わせた光演出タイプのデザインがトレンドであり、機能性を付加した高機能フィルムが市場をけん引するとみられる。

電装・パネル周り用は内装のディスプレイパネル周り(CID、ヒーコンなど)で使用される製品を対象とする。ディスプレイの大型化や機能拡充などに伴い、ヒーコンなどもフィルム化し、インサート成形で部品化するケースが増加している。

センタークラスター部の内装ディスプレイ周辺では、インサートフィルムの採用が増加しているため、急速に伸長している。

■ペイントプロテクトフィルム(PPF)

 2019年見込2018年比2025年予測2018年比
内装・外装用2億9,300万ドル96.7%3億2,900万ドル108.6%
電装・パネル周り用6,550万ドル108.3%1億1,900万ドル196.7%

自動車などのボディに貼ることで塗装面などを汚れや傷から保護するフィルムである。自動車や船舶、航空機といった用途で用いられている。

自動車用のPPFの需要は世界的に増加している。また、基材にはボディの複雑な形状に対応できる柔軟性、傷がつきにくい追従性、ボディの意匠性、質感を損なわない透明性や耐久性などが求められている。

■PC/PMMAフィルム(基材)
加飾フィルムの基材として採用されるPC/PMMAフィルムを対象とする。PCフィルムの耐衝撃性、PMMAフィルムの硬度や耐候性、耐傷付性などの特徴を併せ持つPC/PMMAフィルムは、車載パネルのカバーシートやインサートフィルム、スマートフォン筐体などへの採用が進み、市場が急速に拡大している。

カバーシート用は、2019年に自動車生産台数が停滞したにも関わらず、市場が拡大している。また、スマートフォンの前面板用としての引き合いも増加しており、ゲーム機用などもある。

インサートフィルム用は、自動車用カバーシートからの切り替えが進んでいる。CIDやヒーコン、コンソールなどを一体化する際に2.5Dや3D形状のデザインがトレンドとなっていることから需要が増加し、今後も伸長するとみられる。

スマートフォンバックカバー用はガラス筐体の代替として中国で大きな需要がある。スマートフォンの5G対応やワイヤレス充電化に伴い今後も需要が増加するとみられる。

対象品目
加飾・装飾フィルム・IMR転写箔 ・インサートフィルム(電気電子・その他用) ・化粧フィルム ・自動車用インサートフィルム(内装・外装) ・ペイントプロテクトフィルム(PPF) ・OMDフィルム ・自動車用インサートフィルム(電装・パネル周り) ・水圧転写フィルム ・ラッピングフィルム ・金属調フィルム ・ソフトフィールフィルム ・自動車用カバーシート(加飾済み・平板) ・スマートフォン筐体用フィルム ・再帰反射シート ・ウインドウフィルム(自動車用) ・自動車外装用フィルム(手貼り) ・ウインドウフィルム(建築用)
関連材料・PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルム(加飾フィルム用) ・PCフィルム(加工品) ・飛散防止フィルム用粘着フィルム ・PC/PMMAフィルム(基材) ・PETフィルム(ウインドウフィルム用) ・PC/PMMAフィルム(加工品) ・加飾フィルム用スクリーンインキ ・ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合樹脂)フィルム ・PVA(ポリビニルアルコール)フィルム  ・PO(ポリオレフィン)フィルム ・PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)フィルム ・TPU(熱可塑性ポリウレタン) フィルム(PPF用) ・PC(ポリカーボネート)フィルム(基材) ・フッ素フィルム

参考文献:2020年 加飾・装飾フィルム関連市場の現状と将来展望

技術革新が進む自動車業界特集


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