■調査結果の概要 MaaS関連の国内市場
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| 2020年見込 | 2030年予測 | 2019年比 |
サービス | 8,437億円 | 2兆1,282億円 | 185.6% |
機器・システム | 1,278億円 | 3,893億円 | 2.0倍 |
合計 | 9,715億円 | 2兆5,175億円 | 188.2% |
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2020年のサービス市場は、レンタカー(46.5%)とコインパーキング(35.6%)が大部分を占める見込みであり、それらは将来的に堅調な伸びが予想される。カーシェア(5.0%)と配車サービス(11.7%)は現時点での構成比は小さいが今後大きな伸びが期待され、2030年にはそれぞれ20%前後に高まるとみられる。駐車場シェアも需要増加が予想される。シェアバイクやキックスケーターは2020年時点ではサービス開始の段階であるが、2030年に向けて利用者の急増が想定される。
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サービスの利用拠点は、現状コインパーキングの利用が多いため、駐車場を拠点とするケースが中心となっている。
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2030年も駐車場が中心になるが、鉄道利用後に駅を拠点としたサービスの利用も増えるとみられる。また、今後はショッピングセンターやコンビニエンスストアを拠点とした利用の増加が期待される。
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2020年の機器・システム市場は、駐車場管理システム(48.9%)、駐車装置・機器、自走式立体駐車場(35.0%)が大部分を占めると見込まれ、将来的にも需要増加が期待される。また、公共用ワイヤレス給電システムは現状、実証実験の段階であるが、2025年頃から大きく伸びるとみられる。他の機器・システムも堅調な伸びが予想される。
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■都市区分別サービスの延べ利用者数(※コインパーキング利用は除く)
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<全都市区分合計>
| 2020年見込 | 構成比 | 2030年予測 | 構成比 |
全体 | 1億3,496万人 | 100.0% | 5億3,549万人 | 100.0% |
カーシェア | 1,741万人 | 12.9% | 1億7,917万人 | 33.5% |
配車サービス | 4,309万人 | 31.9% | 1億7,033万人 | 31.8% |
レンタカー | 4,903万人 | 36.3% | 8,521万人 | 15.9% |
シェアサイクル | 2,001万人 | 14.8% | 6,570万人 | 12.3% |
※カーシェア、配車サービス、レンタカー、シェアサイクルは全体の内数 |
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2020年は、レンタカーや配車サービスがそれぞれ30%以上を占めると見込まれる。また、シェアサイクルは東京23区を中心に約2,000万人の利用が見込まれる。
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2030年は、カーシェアがレンタカーの需要を取り込むなどして、大きな伸びが予想される。配車サービスも全国的に普及が進むとみられる。レンタカーも堅調な利用増加が期待できるが、カーシェアや配車サービスが大きく伸びるため、構成比は縮小する。
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<東京23区型>
| 2020年見込 | 構成比 | 2030年予測 | 構成比 |
全体 | 7,071万人 | 100.0% | 2億1,304万人 | 100.0% |
カーシェア | 830万人 | 11.7% | 7,901万人 | 37.1% |
配車サービス | 1,884万人 | 26.6% | 4,701万人 | 22.1% |
シェアサイクル | 1,401万人 | 19.8% | 3,614万人 | 17.0% |
※カーシェア、配車サービス、シェアサイクルは全体の内数 |
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2020年は、レンタカーが40%程度を占め、近年需要が増えている配車サービスやシェアサイクルも高い構成比が見込まれる。
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2030年には、カーシェアが大きく伸びるとみられる。自家用車保有率が低い東京23区に適したサービスであり、企業拠点が集まっていることによる法人利用の増加も期待される。配車サービスとシェアサイクルも利用者の大幅な増加が予想される。一方、公共交通空白地での展開が多く、乗り合い型であるオンデマンド交通の需要は小さいとみられる。
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<地方郊外・過疎地域型>
| 2020年見込 | 構成比 | 2030年予測 | 構成比 |
全体 | 567万人 | 100.0% | 3,050万人 | 100.0% |
配車サービス | 46万人 | 8.1% | 1,184万人 | 38.8% |
オンデマンド交通 | 308万人 | 54.3% | 768万人 | 25.2% |
カーシェア | 33万人 | 5.8% | 466万人 | 15.3% |
※カーシェア、配車サービス、シェアサイクルは全体の内数 |
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2020年は、路線バスや鉄道交通の空白地が存在し高齢者が多いことからオンデマンド交通が50%以上を占めると見込まれる。高齢者のスマートフォン利用が少ないこともあり、配車サービスやカーシェアの利用は一部にとどまっている。
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2030年には、高齢者のスマートフォン利用の増加、アプリを活用したさまざまなサービスの展開が進むことにより、配車サービスの利用増加が予想される。また、オンデマンド交通も堅調に伸びるとみられる。
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■調査対象
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サービス |
・カーシェア ・駐車場シェア ・オンデマンド交通 ・レンタカー ・シェアサイクル ・キックスケーター ・配車サービス ・シェアバイク ・コインパーキング |
関連機器・システム |
・駐車装置 ・機器、自走式立体駐車場 ・駐輪場管理システム ・デジタルサイネージ ・駐車場管理システム ・公共用充電器(急速/普通充電器) ・券売機 ・駐輪装置 ・機器 ・公共用ワイヤレス給電システム ・KIOSK端末 |
モビリティ&インフラ |
・駐車場/自動車(乗用車・商用車) ・空港/航空 ・コンビニエンスストア ・駐輪場/バイク ・自転車 ・バスターミナル/バス ・ガソリンスタンド ・駅/鉄道 ・ショッピングセンター |
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参考文献:モビリティ・インフラ&サービス関連市場の将来展望 2021 |
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