自動車部品の世界市場 市場動向1

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■調査結果の概要
2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響による自動車工場の稼働停止や自動車販売の不振などで自動車生産台数の大幅な減少が予想される。2020年下半期には工場の稼働も再開し、需要も戻り始めていることから、2021年以降、市場は回復に向かうとみられる。

自動車は各国で環境規制が強化されており、自動車部品では軽量素材の採用や電子制御化などによる燃費向上が重要なテーマとなっている。また、電子制御化の進展による高電圧化やサーマルマネジメントへの対応も求められている。今後は、自動運転技術が高度化することで車室内ではこれまでにない過ごし方も可能となり、車室空間の快適性がさらに重視されていくため、部品やシステムが大きく変わっていくとみられる。

■自動車部品30品目の世界市場
自動車部品の世界市場

2020年は自動車生産台数の大幅な減少により、自動車部品市場も前年比21.3%減が見込まれる。2021年以降は回復に向かい、2024年には2019年と同程度の市場規模になるとみられる。

最も規模が大きい外装系の市場は、その市場をけん引するボディ素材が軽量化などを目的に鋼板から高単価なホットスタンプ材やアルミニウム合金などへ置き換わることで、伸びるとみられる。ボディ素材に次いで規模が大きいタイヤは、新素材や新製法を用いた高機能タイヤなどの投入が進む一方で、中国や韓国メーカーの低価格タイヤの増加により微増にとどまるとみられる。

内装系市場は、車室空間の快適性の向上を目的としたシートシステムや空調の高機能化による拡大が予想される。なお、ステアリングホイールは、自動運転技術が高度化することで不要になる可能性があるものの、現時点では自動運転時はインストルメントパネル内部に格納するなどが検討されており、自動車生産台数に比例した需要が続くとみられる。

駆動/足回り系市場は、インホイールモーターが2022年頃から市場拡大が期待される。一方で、デファレンシャルギアやプロペラシャフトなどが不要となり置き換えが進むとみられる。

パワートレイン系市場は、ターボチャージャーがけん引している。内燃車の需要は2030年にかけて増加が予想されることから、内燃車に搭載される部品も緩やかながら伸びが続くとみられる。これに加え、電動化によって電動ウォーターポンプや排熱回収器などサーマルマネジメントに関連する部品が今後伸びることで、市場は大幅な拡大が期待される。

<注目市場>
■サーマルマネジメント関連
エンジン性能や燃費、航続距離やバッテリー寿命などの向上を目的に、発生する熱や冷却するための水を効率よく制御するのがサーマルマネジメントである。部品としては、エンジン冷却モジュール、電動ウォーターポンプ、排熱回収器があげられ、現在排熱として処理されている熱エネルギーの再利用に向けた部品などが注目される。


 2020年見込前年比2030年予測2019年比
エンジン冷却モジュール6,571億円79.0%8,686億円104.4%
電動ウォーターポンプ
(エンジン冷却用)
170億円93.9%1,492億円8.2倍
電動ウォーターポンプ
(インバーター/バッテリー冷却用)
254億円76.7%1,599億円4.8倍
排熱回収器74億円69.8%624億円5.9倍

■調査対象

パワートレイン系
・イグニッションコイル ・インテークマニホールド ・EGRクーラー ・オルタネーター/ISG・BSG ・可変バルブユニット ・触媒 ・高圧サプライポンプ ・電動ウォーターポンプ ・PM捕集フィルター用触媒 ・ターボチャージャー/スーパーチャージャー ・エンジン冷却モジュール ・排熱回収器 ・グリルシャッター ・バッテリー冷却プレート
駆動/足回り系
・トランスミッション(MT/AT) ・プロペラシャフト ・デファレンシャルギア ・インホイールモーター
内装系
・ステアリングホイール ・インストルメントパネル ・高電圧PTCヒーター ・シートシステム ・カーエアコン ・エアバッグモジュール ・電動コンプレッサー
外装系
・ボディ素材 ・光学ミラー/電子ミラー ・サンルーフ ・外装用照明 ・タイヤ

参考文献:2021 ワールドワイド自動車部品マーケティング便覧

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